2017/01/14大阪に株のセミナーを受けに行きました。そして翌日。もしかしたら遊ぶかも?という理由で1日空けておきました。結局、15日は予定なし。8時前には起きてホテル内でまったりと、風呂にも入りつつ行きたい場所を列挙。
・元祖たこ焼き屋「会津屋」
・大阪国際美術館
・大阪国際科学館
他にもてきとーに色々と挙げて、グーグルマップに地点を☆マークして分布を確認。しかし、結局行けたところはこの3つでした。
その中でも特に大阪国際美術館でのTHE PLAYという展示に吸い込まれてしまいまして。かなり写メを撮ったり置いてあった本を熟読したり、手書きの資料を屈みながら寄りかかって読んでいたら係員に「ケース割れるからやめて」って注意されたり。順路をシカトして結構ウロウロしました。
ってことで、今回はTHE PLAYという集団について、そして展示の内容と感じたことを書いてきます!
THEPLAYとは何者か?
- 「体験する」がテーマの美術家集団
- 活動拠点は大阪
- 50年も活動している
- テレビや新聞で取り上げられる事も
- はじめしゃちょーのガチバージョン
やってることがアホなんですよね。才能の無駄遣いって言葉がピッタリなのかもしれない。
「何それやってみてえ!」
「おもしろそー!」
そんなノリで、変な事をやっています。
笑えますw
雷プロジェクト
「作ったオブジェに雷を落としたい!」
それが、雷プロジェクト。今回の大阪国際美術館でのメインテーマですね。
アホです。
愛すべきアホ。
美術館でチケットを買い、ちょっと長めのエスカレーターで展示会場に降りる前に既に、オブジェの頭が顔を出しておりました。ただ木を組み合わせたものだったので、「何これ?」って感じでしたね。大きさは8mくらいかな?
天辺の棒にガチで雷を落とすために、
- 日本で一番雷が落ちている場所の調査
- 電気の勉強
- 雷の勉強
- 手書きで書面を作り広報活動
- 封筒のデザインも作っちゃう
自由研究なのかな?
暇な大人の自由研究的な感じですな。
ゆるーい感じ。
でも目標は同じで一体感があって。
自分らで「アホ」って言ってますw
資料見てても、写真見てても、伝わってくるわけ。すっげー楽しそうにやってんなぁーって。つーか、封筒めっちゃかわいいw
楽しいって最強なんだよ。学校の勉強なら「電気とかアンペアとか、オームの法則とかそんなもんは知ったこっちゃねーもん、つーか電気とか見えねえから知らん。」って。
でも、オブジェに雷を落とすためなら、知っときたいわけです。「だって、絶対に雷を落としたいんだもん!」。そっから雷の世界にのめり込んじゃって脱出できなくなって、雷博士になるのもおもしろそう。
「楽しい!」って大事。
もし、<ビリビリリ…、ズドーン!!!>ってなれば、「やったー!まじで雷落ちた!俺、神!」ってなるじゃん。気持ち良いわけだ。そしたらいつの間にか、あれ?なんか、俺電気すげー詳しくなっちゃってるわ、って状態が生まれるのです。
本来の勉強って、興味があることを勝手に調べて覚えるようなもんです。
雷プロジェクトの結末
雷、落ちず。【完】
えー!そこは落ちろよ!!w。10年間に及ぶ雷プロジェクトは、熱意が実らず終了してしまいました。
まー結局上手くはいかなかったわけですが、それでもやっぱり見物客が来たりだとか、100人以上の人が協力してくれているわけです。1986年はインターネットが無い時代。それでも山奥のオブジェへの見物客は500人を超えてもいます。ただ、テレビや雑誌に取り上げられたこともあったようですし、その数字が多いのかどうかは実際の所よくわかりませんけどね。
引き寄せの法則と。
「同じ磁場の物が引き寄ってくるんや!」とかって言っている人が居ますが…。今回の雷プロジェクトでは、「こんなアホなことやっているやつがいるだと!?見てみたい!」って思う人が、わざわざ山奥まで足を運んで見物しに来ています。その人って、もちろん好奇心旺盛で、行動力もある人でして。
引き寄せの法則は抜きにしたにせよ、まー面白いですよね。感覚が似ている人が集まってくるんです。
- この人とは感覚的に合うか?
- 居心地が良いか?
- 楽しいプラスの刺激が貰えるか?
人と付き合う上で、”感覚”ってかなり重要だなって、感じてます。「あの人みたいになりたいな!」って思える人がいるなら、その人と一緒に過ごすことで、自分自身も引っ張られてどんどん変わっていきます。
川生活プロジェクト
「川に漂流されながら過ごしたい!」
家の素材は発泡スチロールとベニヤ板。舞台は木津川〜淀川。進めなくなった所で家を燃やして終了。
展示場には模型と思われる物が置かれていました。中では映像が流れていましたが、何名か人がいたので入りませんでした。入っときゃあ良かったかなぁ…。。
イカダプロジェクト
発泡スチロール製のイカダ。プトー橋からスタートし、セーヌ川を3km流れてグラン・ジェット島に到着しています。発泡スチロールは紐のような物でくくりつけられていて、補修しながら先に進む映像が、プロジェクターで放映されていました。
巨大たまごぶん投げプロジェクト
「巨大たまごをぶん投げたい!」
なるほど。
わかりました。
THE PLAYって元祖ユーチューバーなのかな?
樹脂で製作した巨大たまごは長径3.3m短径2.2m。黒潮に乗せることでアメリカ西海岸に着く予定でしたが、消息不明となっています。今であれば、GPS付けたりすれば、面白そうですね。
THEPLAYから学ぶ生き方
やってることに、大体、意味がない。意味がないというか、黒さがない。白。ピュア。メディアに取り上げてもらうためにやるとか、金儲けとか、そんな理由じゃなくて、ただただ楽しむ感じ。そんで好奇心全開で楽しんでいる姿に刺激された周りが、勝手に動いてくる感じ。
そーなると…
- 応援される
- ポジティブな人が寄ってくる
- 繋がりができる
- 口コミが生まれる
- 仕事が入る
…。
理想じゃん。
最強じゃん。
まーもちろん寄ってくる人の中には少なからず、どす黒い奴も居るんだろうけど。そりゃあしゃあなし…。
大人になればなるほどに、背負う物は膨らんでいきます。
自分の人生があって、選択肢の中にお金がある。なのに、お金を稼ぐことが人生の軸になっていて、土日を過ごすために生きている人はめちゃくちゃ多いはず。働く時間も、土日の休日も、会社が終わった後の時間も、全部一緒。全部が人生。
人生をみじん切りにした形=時間。
つまり、
『時間=人生』
ってこと。
人生は、楽しんだもん勝ち。
人生は、学んだもん勝ち。
人生は、自分に素直になれたもん勝ち。
人生は、自分を貫けたもん勝ち。
THEPLAYを見ていて感じたこと。
それは、ピュアであり、純粋であり、素直であること。そしてめちゃくちゃパワーがある。内からのパワー。好奇心は、エネルギーがすごい。強制力が何も無い。
やれって言われたからやっている人と、好奇心で突っ走っている人。
- どっちが応援されるのか?
- どっちが楽しいのか?
- どっちが専門家になれるのか?
…。
じゃあ、
楽しい幸せな人生はどっちなのか?
表情が生き生きしている人って、自分の好奇心や興味を素直に貫いている人が多いと感じます。
- プロ野球選手
- 芸人
- 俳優
- ミュージシャン
- ボイストレーナー
- 帽子屋の店員さん
- 声優
- アニメーター
- イラストレーター
彼らを見ると、「俺はこんなに楽しいぜ!気持ちいいぜ!お前も人生たのしもーぜ!」って言うメッセージをいつも感じます。そーじゃない現状が、僕のいまです。だから、そんな人を見るといつもウルウルして目の前がボヤけてしまうのです。
最近は、泣くことが増えました…w
ってことで、THEPLAYの展示会はおすすめです!と言いたいところですが、僕が見物した日が最終日でした。彼らの活動をまとめた冊子があったので、欲しい!と思ったのですが売り切れていました、残念…。